愛すべき器・その1 祖父の「のぞき向付」
最近では目にすることの無くなった「のぞき向付」。
サイズは幅5.5cm×高さ8.5cmで(少しづつ異なるので凡そです)、昭和40年頃に我々の生家がありました備前市の井田村の窯で焼成された作品です。
由来は、細長い形状のそれに”このわた”などの珍味を「何が入っているのかな?」と覗き込んで「おぉ〜っ」ってなるから「のぞき向付」と呼ばれているそうだ。そしてあらかた珍味を堪能して後に熱燗を注ぎ、お酒と珍味の風味を楽しむ、なんだか嬉しい器。
ついでですが、その形状から肘を張らずにお酒がいただける為、女性は所作が美しく、又、隣人に残量が判りにくいので追酒される恐れが少ないという利点がある と、勝手に思っています。笑
この器のカテゴリーはぐい呑みで無く食器なので作品単価も低いので、ぶらりとお出かけの折、巾着袋などに忍ばせて「今日はこれで」なんてちょっぴり粋にいかがでしょう?。 限定十五個